電力自由化で電力会社を選べるのであれば、環境にやさしい電力会社を選びたい!
ということで、再生エネルギーを利用した電力会社を探してみました。
さて、大手電力会社を見てみるとほとんどが『火力発電』なんです。確かに今設備があって、たくさん電力が作れるのは火力発電なのかもしれません。
前回ご紹介した、J-COMの提供するサミットエナジーは再生可能エネルギーを元に発電して供給していますが、J-COMに加入をしていないと入れないということで、それ以外再生エネルギーを利用した電力会社をなかなか見つけられないでいました。そんな中見つけました!
『HTBエナジー株式会社』が再生エネルギーを利用した電力供給をするようです。その詳細を調べてみました。
『HTBエナジー株式会社のとは?その詳細は? 』
HTBエナジー株式会社ですが、よくみるとロゴが H.I.S になっています。いつも旅行にいく時に利用させてもらっているH.I.Sですが、このHTBエナジーと同関係有るのでしょうか?
HTBエナジー株式会社サイトを覗いてみると、
ハウステンボス株式会社 51.1%
株式会社スマートエナジー 34.0%
有限会社秀インター 14.9%
となっています。「あれ? ハウステンボス?!」と旅行好きにはテンションが上ってしまいますが、実はこのHTBエナジー株式会社50%以上はハウステンボスが出資しているようです。そういえば、HISの会長澤田秀雄さんがハウステンボスの社長ですね。
2つ目の「株式会社スマートエナジー」はサイトを見てみると再生エネルギーと出ていました。
3つ目の「有限会社秀インター」は要はHIS(Hide International Service)のことですね。
役割的には、「ハウステンボス株式会社」と「株式会社スマートエナジー」がエネルギーを担当して、各拠点にある「HIS」が販売するという感じでしょうか?
では、その再生エネルギーと言われるエネルギー発電方法を見ていきたいと思います。
『HTBエナジー株式会社の利用する再生エネルギーは? 』
もともとハウステンボス自体電力が必要でガスタービン発電機で発電をしていたようです。
ハウステンボスというと、風車が回っているイメージなので、風力発電で発電しているの? とおもいきや、ガスタービンということで、火力発電でした。
あれ? 再生エネルギーではないの? と思いましたが、もう少し調べてみるとどうやら地熱発電に取り組み始めたようです。
地熱発電といえば、観光地にあることが多くなかなか開発の進まない難しい発電施設といわれています。その中で、まず最初に別府市で地熱バイナリー発電方式の発電所で電気をすでに供給し始めたとのこと。
別府市といえば皆さんご存知のように温泉で有名で、私も一度入ってみたいと思っている温泉地の1つです。
地熱発電はほとんど二酸化炭素を出さないし、日本にある豊富な資源の有効活用になるから、確かに環境にやさしい発電方法です。
『HTBエナジー株式会社提供する電力は地熱発電だけ? 』
さらによく調べてみると、実は地熱発電だけではありませんでした。九州電力や、日本卸電力取引所からも電力を供給してもらっているとのことで、地熱発電は一部でしか無いようです。
さらに、HTBエナジー株式会社が今後力を入れようとしているのが、今年の夏までをめどにハウステンボス内にガスエンジン発電機ということで、ここでもまた火力発電でした。
『スマートエナジー社の強みは何?』
スマートエナジー社は太陽光発電に力を入れている会社で、昨年末には、「川島太陽と自然のめぐみソーラーパーク」という水田の中にソーラーパネルを浮かべたソーラー施設の運転を開始したようです。
このスマートエナジー社は徹底的にCo2削減にこだわっている様子です。
『結局HTBエナジー株式会社は環境に優しいの? 』
最初に想定していた再生エネルギー100%の環境に優しいエネルギーづくりでは残念ながらありませんでした。
ですがHTBエナジーは、なかなか難しいと言われている地熱発電に取り組んでいるということで、それに関しては地球にやさしい取り組みをしていると評価できるのではないでしょうか?
残念なのは、火力発電を新設するということ。できればハウステンボスの広い土地を活かして風力発電に取り組んでもらえたのであれば、良かったのでは? と思います。
スマートエナジーはCo2削減に徹底的に取り組んでいるはずなのですが、なぜかHTBエナジーでは、火力発電施設を建設しているというのでその辺が謎になります。
私がオランダに観光に行った時、風力発電をしている風車が綺麗に並んでいるところに行きました。
そこは、風車内にも入ることが出来、中を見学できました。かなり興味深いものが有り、子どもたちも楽しんでいました。
せっかくのハウステンボスなのですから、風力発電をしながら、それを観光名所にしてしまうというほうが地球にも優しいし、ハウステンボス経営にも優しいのではと思います。
『HTBエナジーに加入する条件はあるの? 』
さてこちらのHTBエナジーですが、契約期間は1年間となっていて、その間に解約した場合は、9,720円(税込)かかるようです。
電力供給対象は全国とありますが、詳細はわからないので、確認する必要があります。
それ以外としては、HISの旅行申込をした場合少し値引きがあるようです。
『HTBエナジーに加入すると電気料金は安くなる? 』
気になるところはやはり料金です。再生エネルギーで環境にやさしい電力を選択したいと思いますが、料金が今より高くなってしまっては、困ります。
ですが、こちらは確実に今より安くなります。というのも、基本料金は従来と変わりませんが、その上に乗る使用した電気に対する使用料が一律で5%の値引きがあるのです。
このHTBエナジーの料金プランですが、通常他の会社が打ち出している対策は、使用料が多ければ多いほど安くなるという仕組みになっています。ですが、こちらは量が少ない最初から5%割引と大きい割引率が適用されていますので、電気をあまり使用していない1人や2人暮らしの人にお得となっています。
また使用料が多い家庭でも、5%というのはかなり高い割引率で、年間1万円も安くなったりしますので、切り替えるメリットは十分にあります。ちなみにわが家は2世帯家族で人数が多いことも有り、年間で1万5千円ほど安くなるシュミレーション結果が出ました。
『HTBエナジーに加入する-まとめ』
「J-COM」の提供するサミットエナジーと「HIS」の提供するHTBエナジーどちらも再生可能エネルギーを取り扱っていますか、サミットエナジーは完全再生可能エネルギーの発電方法の取り扱いがあるのに対して、HTBエナジーは現在のところ地熱発電と火力発電となっています。
電力自由化に向けて各社対策を打ち出している中で、HISのHTBエナジーは再生可能エネルギーを意識した電力供給を目指しているということがわかりました。
ただ、残念なことに新しく作る発電施設も火力発電ということで完全には再生可能エネルギーを使用した電力発電というわけではなです。
ただ、地熱発電の開始や、Co2削減を積極的に進めているスマートエナジーの34.0%出資を見ると、今後の方向性として、再生可能エネルギーをメインとした発電に切り替えていくことも考えられると思うので、おおいに今後に期待できると思います。
料金も割引率が高く、再生可能エネルギーにも力を入れていく将来性を考えて、HTBエナジーは、かなりおすすめといえるのではないでしょうか。